海のオーロラ(2)

ライラの侍女となったルツは、女王の臣下の一人、セムトの陰謀による王子トトメスの殺害を狙った毒の盃を口にしてしまう。
毒にたおれたルツは、生死をさまよう中、前世の記憶を取り戻す。
夢の謎が解け、すべてを思い出したルツだったが……反女王勢力の旗を翻す王子トトメスに力を貸し、ある計画を実行していたレイたちだったが、ルツが女王の兵に捕らえられてしまう。
女王の不信感をはらすため、レイはルツを拷問にかけることとなってしまい……!?エジプトからの独立をかけて戦うべく、エルトニアへと向かったルツとレイ。
エジプト軍の攻撃にエルトニア側は苦戦を強いられていた。
王トトメスのルツへの愛は、日増しにルツとレイへの憎しみに変わっていった。
愛を貫こうとするルツとレイの間に復讐に燃えるトトメスが立ちはだかる!! 時は流れヒミコの統治するヤマタイ国時代―――海のそばの小さな村に暮らす少女ルツは、ある日海から流されてきた異国の少年レイを見つける。
レイには前世の記憶が残っており、出会った時からレイはルツのことを想い続けていた。
共に成長してゆく二人だったが、ある日、村からさしだすヒミコへの貢物として、ルツが選ばれる。
一生巫女として神殿につかえなくてはいけないルツ、村に残されたレイ。
時を越えてめぐり合った二人は……1933年ベルリン―――研究者を父に持つユダヤ人の少女ルツと、その研究仲間を母に持つ日本人の少年レイ。
二人は兄弟のように育った。
しかし、次第にナチスが横行しユダヤ人排斥が行われる。
政府の政策としてユダヤ人は特別地区(強制収容所)へと連れて行かれ、ルツの父も強制連行される。
ルツの身にもナチの手が伸び、レイはルツを守ろうとするのだが……続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60000283